吉川コンクリート工業株式会社 YOSHIKAWA CONCRETE INDUSTRY CO., LTD.
測量・用地買収が不要で
道路沿いに「置く」だけで落石防護
道路の法尻に,二次製品のコンクリートブロックを並べて、その連結部に差し込んだ支柱にワイヤロープとネットを設置する構造で,運動エネルギー6kJレベル以下の落石を受け⽌めることが可能な落石防護柵です。
SRフェンスは「有限会社 創友」の製品です。吉川コンクリート工業は奈良県内唯一の販売代理店としてこの製品を取り扱っています。
近年、山間地の道路斜⾯は⾵化が著しく、降雨や強風、あるいは動物の移動等に起因する小規模落石や土砂の流出といった災害が多くなってきています。
人材不足に伴う道路維持管理の充実等が課題となるなか、通行車輌の安全性、通行規制等の影響を考えると、このような落石等に簡単に対応できる対策工が求められています。
現在は、小規模な落石や崩壊が発生した場合、大型土のう、プラスチック製の車両用防護柵等が経験的イメージで設置されています。
また、小規模な落石等を抑えるためには、覆式ロックネットやストンガード等の標準的な工法が施工されています。これらの工法は用地買収等が伴うため、施工が完了するまでに長い時間を要するうえ、施工中の通行規制が長時間になるなどの課題もあります。 SRフェンスは、このような課題を少しでも解決するために開発したもので、道路沿いに置くだけで防護機能を発揮できる落石対策工です。
小規模な落石・小崩壊・土砂流出の状況
大型⼟のう対処事例
プラスチック防護柵
対処事例
性能検証の実験は、工場内の天井クレーンを利用して振り子方式で行いました。高さ4.5mの位置から、質量141kgのコンクリート多面体の重錘をSRフェンスに衝突させて挙動を観測しました。その結果、支柱や阻止面の変形などにより6.2kJのエネルギー吸収性能があることを確認しております。
重錘衝突前(側面)
重錘衝突後の最大変形(側面)
振り子式実験装置(正面)
SAEFL型の重錘(141kg)
運動エネルギー6.2kJ以下の落石を受け止めることができます。
上から見た状態
設置後に上から見た状態
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